技能試験で、出題される配線図を公表問題として、13種類の配線図が用意されます。
実際の技能試験では、公表された配線図のうち、ランダムに選ばれた配線図の電気配線加工を行います。公表された配線図と、試験の配線図はケーブル長や使う器具等、微妙に異なる配線図が使われますが、大きく異なることはないので、事前に公表された配線図を使い、何度も練習することが、技能試験合格の近道となっています。
端子台とアウトレットボックスがメインの課題です。
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端子台とアウトレットボックスの組み合わせ問題で、平成27年度においてはもっとも簡単な課題かもしれません。
施工省略部の端末処理は、VVFケーブルを切りっぱなしで構いません。施工特記事項が少し変わった問題です。
技能試験の配線図は、初見で線の色や数が分からないので、実際に作業しやすいように、複線図と呼ばれる、実際の配線に近い図を書いた方が分かりやすいです。
複線図には、実際に切断するケーブル長、リングスリーブの圧着マーク、線の色を記入するのが基本です。
リングスリーブの刻印は、複線図を見ればケーブルの本数が分かるので、あえて記入しなくても構いません。
試験では、色ペンを持参しても問題ないので、赤や青など、自分なりに分かりやすい色を使うことができます。
難解ポイントは端子台へのねじ締めです。銅線の剥き具合や、ねじを締める力加減がポイントです。
シースは50mm剥き、絶縁被覆は11mm剥くとうまくいきますが、端子台によっても違いがでるので、絶縁被覆を剥く長さは現物合わせの方がよいかもしれません。
私自身がタイム測定し、公表問題NO.8を完成させるまでの手順を紹介します。ちなみに練習タイムは、16分48秒でした。
この問題は、結線ミスがまずありません。ひとつの器具に対して、素直に白黒をつなぐだけで、かつ4本接続部分が差込形コネクタで結線できるサービスぶりです。
いつもどおり、青色の電源ケーブルの加工、ランプレセプタクル部分、丸型シーリング部分、施工省略部分、端子台の順番に、ケーブル切断、加工をしていきました。
すべてのケーブルの加工が終わってから、ゴムブッシングに電工ナイフで切れ目を入れ、アウトレットボックスに取り付けました。
アウトレットボックスに加工したケーブルを挿入していき、圧着して完成です。
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