第2種電気工事士の技能試験では、公表問題として、13種類の配線図が用意されます。
実際の技能試験では、公表された配線図のうち、ランダムに選ばれた配線図の電気配線加工を行います。公表された配線図と試験の配線図はケーブル長や使う器具等、微妙に異なる配線図が使われますが、大きく異なることはないので、事前に公表された配線図を使い、何度も練習することが技能試験合格の近道となっています。
平成28年度のNO.6の公表問題は、3路スイッチとメタルラス壁の施工が合体した問題です。ランプレセプタクルの配線がない珍しい課題ですね 。
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3路スイッチとメタルラス壁の配線、施工がメインとなる課題です。
予想される平成28年度のNO.6公表問題の複線図です。3路スイッチとメタルラス壁と2種の試験では比較的難しい配線・作業が合体した問題です。出題されるならほぼこのままの配線で試験に出そうです。
複線図には、実際に切断するケーブル長、リングスリーブの圧着マーク、線の色を記入するのが基本です。
NO.6は3路スイッチの配線で迷う人も多いと思うので、複線図をきっちり書きあげてから作業する方がミスがなくなると思います。
試験では、色ペンを持参しても問題ないので、赤や青など、自分なりに分かりやすい色を使うことができます。
やはり、3路スイッチの配線で、赤線、白線、黒線の使い分けが難解ポイントとなります。
3路スイッチとは、自宅の階段のスイッチを思い浮かべてもらえれば分かりやすいのですが、上の段のスイッチからでも下の段のスイッチからでもライトを付けたり消したりできる階段のスイッチに3路スイッチが使われています。
AとBのジョイントボックスが階段の上の段、下の段と思えば分かりやすいかもしれません。
3路スイッチの"0"の所には、必ず黒線をいれ、渡りの線は"1"の部分の渡り、"3"の部分の渡り同士を同じ色でつなげば完成です。
もうひとつの難解ポイントは、メタルラス壁部分の施工です。図解入りで解説しますので、必ず覚えておきましょう。
作業的には、VVFケーブルに合成樹脂管(プラスチックのパイプ)を通し、バインド線と呼ばれる細い針金をねじってVVFケーブルに固定し合成樹脂管を動かないようにするだけです。
VVFケーブルにバインド線を巻き付けるコツは、なるべく隙間をなくし巻き付け、ねじっていく時は最後にペンチでねじってあげるとガッチリ締めつけることが出来ます。ねじりあげた先はペンチで短く切って下さい。
ガタつきが大きいと軽欠陥を取られてしまうので注意して下さい。
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