第2種電気工事士技能試験の合格基準は、「電気的に致命的な欠陥」「施工上の重大な欠陥」がなく、かつ、「軽微な欠陥」が2以内であることと定められています。
ここでは、どのような欠陥で減点されるのかを詳しく紹介しています。
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電気的に致命的な欠陥、施工上の重大な欠陥は、ひとつでもあれば、即不合格です。
欠陥 | 項目 |
---|---|
未完成 | 結線が出来ていない、取付枠の未取付 |
配置、寸法違い | 器具の位置が違う 配線図の寸法より著しく短い 取付枠の取付違い |
回路の誤り | 誤接続、誤結線 |
電線の種類、色別の相違 |
電線の種類が違う 接地側電線に白以外を使用 非接地側電線に黒以外を使用 ランプレセプタクル等の器具の白黒違い 接地線にIV1.6緑を使用していない |
電線の損傷 |
シース(ケーブルの外装)を著しく損傷 絶縁被覆が心線が見えるほど損傷 心線に大きな損傷 |
接続方法相違 | リングスリーブ、差込形コネクタの使用箇所違い |
リングスリーブ接続 |
圧着マーク間違い 心線挿入不足 リングスリーブ破損 絶縁被覆を挟んで圧着 |
差込形コネクタの接続 |
差込形コネクタの外部に心線露出 心線の挿入不足 |
管工事における未通線 | 電線管に電線を通していない |
電線管と付属品の接続 |
ボックスと管との未接続 ロックナット未取付、コネクタ未使用 |
ランプレセプタクル、端子台への結線 |
絶縁被覆を挟んでネジ締め 心線をネジで締め付けていない 絶縁被覆を剥きすぎ 台座に通さず結線 |
引掛シーリング、埋込連用器具への結線 |
心線の挿入不足 絶縁被覆を剥きすぎ |
防護装置等 | 防護管未取付、破損、バインドによる支持なし |
その他 | 支給品以外の材料を使用 |
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施工上の軽微な欠陥は、3つ以上で不合格です。
欠陥 | 項目 |
---|---|
電線の損傷 | シース、絶縁被覆、心線に少しの傷 |
リングスリーブ接続 | 心線端末処理が不適切 |
管工事 | ロックナット逆に取付、コネクタ等の接続がゆるい コネクタの止めネジをねじ切っていない |
ランプレセプタクルへの結線 | 台座の中までシースが入っていない ねじへの巻き付け不十分、重ね巻き、左巻き、先端はみ出し、カバーが閉まらない |
引掛シーリング、埋込連用器具への結線 | 台座の中までシースが入っていない 取付枠裏返し、ゆるみ、スイッチ位置違い |
防護装置等 | バインドを巻き付け不足 |
その他 |
ゴムブッシングの使用不適切 ジョイントボックスに余分な打ち抜き 器具を破損させたまま使用 |
取付枠の上下逆さま、スイッチの入切の極性、リングスリーブ、差込形コネクタ、端子ねじの追加支給の要求は、欠陥にはなりませんが、リングスリーブのやり直し等は時間のロスが大きいため、なるべく避けましょう。
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