技能試験で出題される配線図には、各配線の寸法が配線図に示されていますが、その寸法は、器具〜器具の中心までの長さを示したものです。
そのため、配線図に書かれた寸法でケーブルを切断してしまうと、リングスリーブや差し込み型コネクタを付ける部分がなくなってしまいます。試験では、支給される部材は限られているため、ケーブルの切断寸法間違いは、即、不合格につながってしまいます。
ここでは、ケーブルの切断寸法間違いをなくすために、器具によってのケーブル切断寸法を紹介しています。ちなみに、実際の寸法が、配線図の寸法の50%以下になっても、器具から器具の中心までが配線図どおりであれば、減点されることはありません。
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VVF用ジョイントボックスで、リングスリーブや差込形コネクタで接続する場合の切断寸法は、配線図の寸法に+100mm。シースのはぎ取りは100mmで、絶縁被覆のはぎ取りは30mm。
リングスリーブで圧着後は余分な芯線はカット、差込形コネクタは12mmで芯線をカットして接続します。
アウトレットボックス内で、リングスリーブや差込形コネクタで接続する場合の切断寸法は、配線図の寸法に+130mm。シースのはぎ取りは130mmで、絶縁被覆のはぎ取りは30mm。
リングスリーブで圧着後は余分な芯線はカット、差込形コネクタは12mmで芯線をカットして接続します。
埋込連用コンセント、スイッチの切断寸法は、配線図の寸法に+100mm。シースのはぎ取りは100mmで、絶縁被覆のはぎ取りは器具のゲージに合わせて切断します。
埋込連用器具に2個以上への結線をする場合は、配線図の寸法に+200mm。100mm分をわたり線として使います。
わたり線に黒線が2本必要な場合は、配線図の寸法に+250mm。150mm分を75mmずつ切断し、わたり線2本として使います。
器具名 | 配線図の寸法に+ | シースのはぎ取り寸法 | 絶縁被覆のはぎ取り寸法 | 備考 |
ランプレセプタクル | +50mm | 50mm | 30mm | 先端輪作りする |
露出形コンセント | +50mm | 50mm | 40mm | 先端輪作りする |
引掛シーリング | +30mm | 30mm | 25mm | 器具のゲージに合わせて芯線切断 |
端子台 (自動点滅器等の代用品) |
+0mm | 50mm | 38mm | 特記なし |
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