第2種電気工事士の学科試験で、一番問題数が多いのが、法規、鑑別問題です。
法規、鑑別問題は、最初の11問目から30問目に出題されます。問題数が多く、ひねりを効かせたいじわる問題も少ないため、法規、鑑別問題でいかに得点をアップさせるかが、合格のポイントになります。
[第2種電気工事士合格.com]では、写真付きの問題は便宜上省いていますが、法規、鑑別問題を簡単に、解けるノウハウを紹介します。
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組み合わせて使用する機器で、その組合わせが明らかに誤っているものは。
法規、鑑別問題でよく間違えるのが、適切なものを当てるのか、間違えたものを当てるのかを勘違いすることです。文章を最後まで読むクセを付けましょう。
この問題は誤ったものを当てるので、イロハニでひとつひとつ消去法で消していけば、おのずと答えがでます。変流器や自動点滅器がどんなものであるかを想像し、問題を解いていきます。
イの、ネオン変圧器と高圧水銀灯。ネオンと言えば、ネオン街というように、青やピンクの電飾チューブを思い浮かべる方も多いと思います。ネオン灯というものがあるのに、水銀灯と組み合わせるのは、異なる灯を2つ使うのはおかしいと思いませんか。
ロの零相変流器と漏電遮断器。変流器は、流れるという文字があるので、電気(電流)を流すものというイメージができ、漏電遮断器は、漏れる電気を遮断するものと理解できるので、この組み合わせはおかしくありません。
ハの光電式自動点滅器と庭園灯。庭にある電灯は、暗くなれば自動的に点灯しますよね。この組み合わせもおかしくありません。
二のスターデルタ始動器と一般用低圧三相かご形誘導電動機。電動機は、モータのことで、モータを動かす(始動)させるのだから、この組み合わせもおかしくありません。
答え イ.ネオン変圧器と高圧水銀灯
金属管工事において、絶縁ブッシングを使用する主な目的は。
絶縁という言葉から、電気を通さないためのものと想像できると思います。電気を通さないと言えば、ゴムのようなものが想像でき、ゴムの部材で、金属管を固定させたり、接続させるのは想像しにくいですよね。
答え ハ.電線の被膜を損傷させないため。
低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合に使用できるものは。
パッとみて、ひとつだけケーブルで、後は電線ということに気づけば答えがでます。イロハニの中で、ひとつだけ種類が違う場合は、その違うものが答えと考えていいと思います。
答え 二.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
金属管(鋼製電線管)の切断及び曲げ作業に使用する工具の組合わせとして、適切なものは。
切断及び曲げ作業に使う工具を想像します。金切りのこは、のこぎりなので切断に使います。トーチランプはガスバーナーのようなものなので、火では金属管を曲げることは出来ません。
答え イ.やすり、金切りのこ、パイプベンダ
住宅で使用する電気食器洗い機用のコンセントとして、最も適しているものは。
電気食器洗い機は、キッチンにあるもので、水気が多い場所なので、接地(いわゆるアース)は必須です。コンセントの形状もアース端子が付いた大ぶりなものなので、接地極付がベストです。
答え ハ.接地極付接地端子付コンセント
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低圧屋内配線工事で、600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブE形を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合わせで、不適切なものは。
1.6mm2本の時は、圧着マークは○。8mm2以下の時は小。9mm2以上13mm2以下の時は中。
1.6mm=2mm2。2.0mm=3.5mm2。
圧着マークは大もありますが、第二種電気工事士では問題として出てこないので、覚えなくても問題ありません。
答え ロ
機械器具の金属製外箱に施すD種接地工事に関する記述で、不適切なものは。
文章を読むと、二だけ接地工事を省略したとなっています。他の設問は使用した、になっているので必然的に答えが導き出せます。
イロハニの設問から、ひとつだけ違う文章を探す方法は、とても有効な解答方法です。
答え 二
単相100[V]の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で、不適切なものは。
イは、十分被膜したと肯定した文章なので不適切とはならないと想像できます。ハは、差込形コネクタは線先がむき出しにならないので、テープを巻かなくても問題ありません。
ロと二の二択になりますが、電線の電気抵抗は増加させてはならないという条件が、電線の接続法で決められています。
わけのわからない問題でも、文章を読み説けば、二択までは絞り込めるはずです。
答え 二
店舗付き住宅の屋内に三相3線式200[V]、定格消費電力2.5[kW]のルームエアコンを施設した。このルームエアコンに電気を供給する電路の工事方法として、適切なものは。
ただし、配線は接触防護装置を施し、ルームエアコン外箱等の人が触れるおそれがある部分は絶縁性のある材料で堅ろうに作られているものとする。
漏電遮断器(過負荷保護付)を付けること、コンセントを使わず直接配線が必須。
答え 二
使用電圧100[V]の屋内配線の施設場所による工事の種類として、適切なものは。
どんな場所でも使えるのは、金属管工事、合成樹脂管工事、ケーブル工事のみ。
展開した場所であって、乾燥した場所でしか使えないのは、金属ダクト工事、ライティングダクト工事、金属線ぴ工事。
がいし引き工事だけは、展開した場所であって、乾燥した場所と湿気の多い場所でも使える。
答え イ
図のような単相3線式回路で、開閉器を閉じて機器Aの両端の電圧を測定したところ150[V]を示した。この原因として、考えられるものは。
この手の問題は、中性線に関係した出題しかありません。
答え ハ.中性線が断線している。
一般に使用される回路計(テスタ)によって測定できないものは。
絶縁抵抗を計る絶縁抵抗計というものがあるので、回路計で絶縁抵抗まで計れてしまえば、絶縁抵抗計の立場がありません。
答え イ.絶縁抵抗
使用電圧100[V]の低圧電路に、地絡が生じた場合0.1秒で自動的に電路を遮断する装置が施してある。この電路の屋外にD種接地工事が必要な自動販売機がある。
その接地抵抗値a[Ω]と電路の絶縁抵抗値b[MΩ]の組合わせとして、「電気設備に関する技術基準を定める省令」及び「電気設備の技術基準の解釈」に適合していないものは。
C種 | 10Ω以下 | 使用電圧300V超 |
D種 | 100Ω以下 | 使用電圧300V以下 |
漏電遮断器施設 | 500Ω以下 | 動作時間0.5秒以内 |
0.1[MΩ]以上 | 使用電圧300V以下、対地電圧150V以下 |
0.2[MΩ]以上 | 使用電圧300V以下、対地電圧150V超 |
0.4[MΩ]以上 | 使用電圧300V超 |
答え 二.a 600、b 1.0
絶縁抵抗計(電池内蔵)に関する記述として、誤っているものは。
常識的な考えから、ハと二は消えるので、イとロの二択までは絞れると思います。腕時計でもデジタル、アナログがあることを考えれば、絶縁抵抗計にもデジタル、アナログがあると考えることができると思います。
答え ロ
電気用品安全法により、電気工事に使用する特定電気用品に付すことが要求されていない表示事項は。
素人でもできそうな作業を考え、消去していくことで答えが絞り込めます。ねじ止めや柱を建てるのは、電気知識がなくてもできるので、イとハは消去。
電力量計の取り付けは、一見すると素人では難しそうですが、ここがこの問題のひっかけポイントで、電力量計は素人でも取り付けができます。
答え 二
電気工事士法において、一般用電気工作物の工事又は作業でa、bともに電気工事でなければ従事できないものは。
製造年月は必要ありません。記憶問題です。
答え 二.製造年月日
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電圧の低圧区分の組合わせで、正しいものは。
直流の方がどんどん流れるから、大きいと考えましょう。
答え ハ.直流にあっては750[V]以下、交流にあっては600[V]以下のもの
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