インターネットで第2種電気工事士のことを調べていると、第2種電気工事士が底辺の資格と言われる記事が散見されます。
私自身は、第2種電気工事士は底辺の資格ではないと思っていますが、様々な情報を集めていくと何故、そのように言われるのかが分かってきたので考察したいと思います。
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一般的に、合格率50%を超える国家資格は誰でも少し勉強することで、合格する可能性があることから簡単な資格、底辺の資格と言われています。
第2種電気工事士は毎年、筆記試験の合格率は60%程度で技能試験の合格率は70%を超えているので底辺の資格の定義に当てはまりますが、学科試験を受かった人しか技能試験を受けることができないので、両方合格した率は毎年40%台です。
電気系の資格では、初歩的ともいえる資格であり、学科は少し勉強すれば誰でも合格レベルになれる程度ですが、技能試験では手先の不器用な人にはかなり難しく感じる内容なので、底辺の資格というよりは、人を選ぶ資格と言えます。少し差別的な表現になってしまいますが、片腕の人が技能試験に合格するのは40分という時間制限があるので相当な努力がないと難しいと思います。
第2種電気工事士の免許がないと電気工事は出来ません。電気工事をする人は、大手企業よりも少人数の会社やひとり親方で仕事をする人が多いため、給料面で高収入というわけにはいきません。頑張れば500、600万円の年収を挙げることも可能だと思いますが、一般的な収入の平均は300、400万円台が相場です。
IT系の企業のように華やかさや高収入ではなく、技術職ではあるものの、大工のような職人気質な仕事でもないので、このあたりのイメージも底辺と感じる要因かもしれません。
元々、ビル等の大きな現場仕事では大工等の建築屋と、電気や水道といった設備屋に仕事が分かれていて、大抵の現場では建築屋が幅を利かせています。建築屋の方が動かすお金が大きいので、威張った態度を取る人が多く、現場仕事のイメージも電気工事士の仕事を底辺と思わせているのかもしれません。
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電気工事士の免許で作業できる電気工事は、感電の恐れ、危険性があるため、命に関わる仕事です。特に感電事故は電気工事士ならではの事故と言えますし、事故の後遺症、最悪亡くなることもありえる事故です。感電以外にも高所での作業も多く、きつい、汚い現場が多いのもイメージを悪くしているのかもしれません。
電気の仕事に関わる人は、必須の資格で、求人でも第2種電気工事士免許を持っていれば優遇されます。電気工事する人の自動車の普通免許みたいなものなので、底辺の資格ではなく定番の資格と言えます。
国家資格で一度合格すれば更新もないのも魅力です。どんな資格でも底辺の資格なんてものはありません。これから資格取得を目指す方は周りの雑音に惑わされず、自信を持って資格取得をしてほしいと思います。
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